2009年05月30日

【Emserson Lake&Palmer】楽器の不便さが音楽を豊かにする(こともある)



ELPに限りませんが、歴史を追ったライブクリップ集というのは、実にありがたいです。と同時に、このバンドが一番面白かったのは、71年前後かなぁと思うわけです。

制御できないムーグシンセが、あっちこっち暴走してわけのわからない音を出し続ける様態は、現在のコンピュータ制御のキーボードではどうやっても出せない迫力です。

もちろん、バンド自体の持つ勢いも最高潮でした。

2枚組の「ワークス」発表後は、迷走と評されますが、バンド自体のボルテージが極限まで達したのと同時に、キーボードがどんどん便利になっていって面白みがなくなったというのもあるんじゃないかなぁ。

1974年頃の機材が一番大がかりでド派手ですが、1977年頃になると、シンプルな機材で済むようになって、なんともこじんまりした機材と演奏が、痛ましくもあります。

というわけで、このライブ集ですが、「あの音たち」がどんな風に出されているのか、エマーソンを中心につぶさに見ることができる貴重映像集です。

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2009年05月27日

around40 〜注文の多いオンナたち こんな人いるいる〜!とリアルな人物設定



アラフォーという言葉を流行らせたヒットドラマです。40歳前後の3人の女性のそれぞれのキャラ設定がとても秀逸です。専業主婦でなんの不自由もないのに輝くために働き出すという女や、仕事のためなら私生活も売り物にするモーレツキャリアウーマンとか、見ていると、「あー!こんな人いるいる−!」と笑ってしまいます。

結局のところ、バブルに乗せられて踊った女たちが、昔懐かしお立ち台に上ったまま、はしごをおろされ降りられなくなっているのが滑稽なんですね。

で、天海祐希の相手役のエコ狂いの臨床心理士という設定も、なにげにユニークです。

3人のオンナのエピソードが、同時進行で進んでいくのが、面白い傑作ドラマだと思います。
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2009年05月25日

コレが現代音楽だ!という確信を得たい人が触れるべき永遠の名作 ベリオのセクエンツァ



フリージャズ系やアヴァンギャルド系の人たちが、無調のデタラメ節を演奏して、リスナーが「これはジャズじゃない!現代音楽だ」と評価していることがあります。
でも、それはよく現代音楽を聴きこんでいない証拠です。もちろん、感興の赴くままに即興をするのが悪いわけではありません。でも、即興と現代音楽は全然違うのです

現代音楽とデタラメ節の決定的な違いを知りたければ、ベリオのセクエンツァをよく聴いてみるとよいでしょう。ここで演奏されているのは、「一人ポリフォニー」です。

パラメータの異なる音を交差的に出すことで、単音の連鎖でありながら、疑似ポリフォニーを生み出しています。そこで披露される超絶技巧は圧巻で、フリージャズのような延々続く「手くせ」の披露とは決定的に違います。

50年代から80年代にかけて作曲された、ベリオの代表作。その輝きは21世紀も不滅です。


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