2009年06月16日

ラトル/BPOのエレガントな「幻想」



ベルリオーズの幻想交響曲といえば、第1楽章ロマンティック、第2楽章優雅、第3楽章不吉、第4楽章騒乱、そして第5楽章狂気というシナリオになっています。

ストーリー性の高い曲ではありますが、昨今の演奏は第3楽章までエネルギーを溜め込んで、第4楽章〜第5楽章で大暴れというものが多い中、サイモン・ラトル/BPOのこのディスクは、エレガントとでもいうべき気品と精緻なアンサンブルで聴かせる演奏です。

特に第4楽章、第5楽章。一般にここはいかに理性をかなぐり捨てて、「音楽的に汚く」演奏するかに腐心している演奏が多いですが、ラトルは最後まで「きれいな」演奏を繰り広げます。

人によっては物足りない印象を持つかもしれませんが、聴きこむほどに曲の輪郭が見えてくる、素晴らしい演奏です。
posted by さなやん at 06:32| Comment(44) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。